子供の名前

 男の子が二人いる。 生まれたときの悦びを思いだすと、命名の経緯が甦る。

 

 長男の時は源氏物語の光の君にあやかって「光」が第一候補

しかし、いずれ外国で暮らす予定だったので、呼びやすいように、ジョー(譲)や

ケン(健)も考えた。 しかし、「十戒」でシナイ山の山上でモーゼが「神」が「光」の姿で顕現されたのを見たり、そのあと、十戒の文字を光が刻むのを見て、衝撃を受け、「光」そのものが強く目に残っていた。 さらに、姓が子供には難しい字だったので、名前は一字にしてあげようと思っていた。 そこで、母(長男には祖母)に10文字を紙に書いて渡し、姓名判断を易者に頼んで貰った。 その結果は、なんと、姓との

相性からも「光」が一番、とのことで、無事「光」と命名できた。

 

 次男のときは、祖父母ももうこの世にはなく、相談する相手も思い当たらず、一人で考えた。 まず、長男のイニシアルはHであり、次男も同じにしたいと考えた。 理由は無い。 あとで、ややこしいことになり、長男はH, 次男はH'とした。 つぎに、旧約聖書の創成期で神は「光」のあとに、天、地、昼、夜、空、陸、海を造られたとあり、この中に答えが隠れていた。 ほかに、なぜか発音を「ひろし」にしたいという想いがあった。 だから、博、宏、弘、浩、広志などを考えたが、会社の同僚にこの話をしていたら、「洋」というのもあるよ、と教えられ、「洋」だったら「海」ではないかと、すぐ気に入り、「洋」と命名。 なぜか、彼の彼女の趣味はスキューバで世界中の海で潜っている。