この世の華(3)

  5番目は日本に戻って、再び素人の若い女の子の話。 山陰地方のある温泉町のホテルに米国人2名と泊まったときのこと。 朝食のテーブルに来たウェートレスさんが問題の子。  若い方の米国人が彼女を見て「彼女、美人じゃないか」と言うので、見ると、確かに、女優のような容貌なので「そうだな」と返事すると「今夜、ダンスにつきあってくれないか、聞いて見てくれ」と言う。 素人の娘さんに、無理なことをと思ったが、本人に聞くと、英語で「喜んで」との返事で、彼は大喜び。 連絡方法を決めて夜を待った。 夜は取引先の招待で宴会であった。 彼女から電話あり、どこで逢うかと聞くのでホテルのそばのボーリング場の入口にした。 宴会が終わるまで主賓の米国人たちは席を立てないし、用事ができたのでと言って、私だけ先に退席した。 彼女と落ちあい、バーで時間をつぶしていたが、時間が遅くなり、翌日の仕事に支障があってはいけないと思い、彼女をアパートに送ろうと、外でタクシーを待っていた。 すると、彼女「もっと一緒にいたい」と言う。 それで彼女の気持ちがわかり、タクシーに

「静かなところへ」と告げた。 彼女は結婚を迫られている男がおり、親からもその男でなければ、結婚式の費用をだしてやらないと云われている。 まわりの男どもからは、町で一番抱きたい女と言われている、と挑戦するようなことをいう。 東京に戻ってから再三電話をかけてきた。 長距離の電話代が大変ではないのかと聞くと「お給料全部使っても構わないの」と言う。 そこまで言われては男としてなんとかしてやりたくなる。 新幹線の岡山駅で待ち合わせ、その晩は駅前旅館で泊まり、翌日一日京都をぶらつき、嵐山に一泊、次の朝、西と東に別れた。 彼女は若いのに肌が荒れ気味、かつ、未熟であった。 今にして思えば、結婚前に一時の恋を燃え上がらせたかったのだろうと思う。 幸せになっていて欲しいものだ。 

 6番目はアメリカはニューヨーク。 ここは気軽に相手をしてくれる女性の多い街。

最初のうちは白人というだけで、盛り上がったが、どれもこれも同じで飽きて来る。

そんな時、新聞の広告を見て電話して行ったら、韓国系の女の子であった。 日本のトルコは知らないが、まず、シャワールームに行き、石鹸で身体を洗ってくれた。 そのあと、ベッドでサービスをしてくれる。 気立てが良くて、小柄の細面で好みのタイプだったので、あと2回か通った。 しかし、時遅く、帰国となり、懐かしさだけが残る。 

 7番目はついでだから、中国系米国人の女の子の話。 アメリカは中国系が多いのだから、努力すればもっと会えたかもしれないが、私はこれが初めてで唯一の経験だった。 こちらは、中国系で親しみを覚えたが、何故か、彼女の方は態度が冷たかった。

しかし、肌は日本人より滑らかな感じで、これは、やはり、中国系だと少し感激した。

当時は、こちらも若く、女性の機嫌が良かったり、悪かったりになれておらず、レピートしなかったが、彼女ともっとつきあえば良いことがあったと、残念である。(続く)