都鳥とユリカモメ
小野小町のことをしらべた。「秋田こまち」というお米のブランドがあり、
秋田県と縁が深いと思っていたが、東北、関東、近畿と広く小野小町伝説が
ある。中国の楊貴妃、エジプトのクレオパトラと並ぶ美女というから、さぞ
美しい女性だったのだろう。
小野小町は百人一首の「花の色は 移りにけりな いたづらに 我が身
世にふる ながめせし間に」(古今集)が有名だが、最近「思いつつ
寝ればや人の 見えつらむ 夢と知りせば 覚めざらましを」(古今集)
ほか、たくさんの和歌を詠んでいることを知った。
小野小町は多くの歌人と和歌の贈答をしていたが、上の「思いつつ・・・」
は業平あてと言われている。
そこで、こんどは、在原業平のことを調べたら、「伊勢物語」の主人公
というので関心が湧いてきた。「源氏物語」の光源氏は紫式部の創作だが
業平は実在したらしい。高貴な身分で、和歌が巧みで、超イケメンだった
ようである。「むかし おとこありけり」で始まる恋の物語が125篇も
あるということで、解説書を読んでいるが、東下りのところで「都鳥」が
登場する。 名前は知っていたが、実在するのか、どんな鳥なのか、一寸
調べてみた。 実在はするが、ユリカモメと似ている。
都鳥は
ユリカモメは
まるで違うのだが、知らないと間違えそうだ。