小学生からの英語教育

 お隣の韓国より大分遅れて日本も小学生からの英語教育に

取り掛かっていますね。 何故、日本は遅れたのでしょうか。

アジア諸国における英語教育は日本より遥かに進んでいます。

それは、欧米諸国の植民地時代があったためで、日本としては

止むを得ないのです。 ですから、英語が第二外国語になっている

国はインド、フィリピン、香港、シンガポールであり、その他の

国は日本と似たような状況です。 

 

 日本の小学生からの英語教育は2008年位から始まり、2011年度に

小学5年から「必修」になりました。 2020年度には小学3年から

「必修」、小学5年から他の科目同様「教科」になります。

「必修」とは教科書は無く、担任の先生の裁量で授業を行い、

「教科」とは教科書があり、試験があり、成績表に成績が

載るということです。 この動きに合わせて中学校も受験科目に

英語を加えるようになるようです。

 

 さて、上記の様な小学校の英語教育に対し、思いつきでは

ありますが、愚見を述べてみます。

 

 日本は貿易立国の国であり、現地生産もあり、両親と共に

海外に行く子供がいます。現地の日本学校に通うのが普通です。 

然し、英米の場合、公立学校に入ることもあります。 

その場合、特別に専門の先生が毎日1時間程度特訓をしてくれます。

また、先輩格の日本人子弟がいれば、彼らが通訳をしてくれ、

とにかく、直ぐ英語で授業を受けられるようになります。

毎朝、英字新聞の1面から、記事を切り取り、教室でその

ニュースを発表するという授業をする先生もいて、とにかく、

英語をマスターするスピードは早いのです。

 

このような授業を日本でもやれたらいいですね。

ところが、海外で英語を身に付けると、日本語が弱くなり、

帰国後、海外子女受け入れ校の特別学級に入れたり、

インターナショナル・スクールに入れたりしています。

これは、勿体ないと思います。 子供は慣れるのが早い

のですから、普通の扱いをすべきです。 そして、彼等に

ほかの生徒の英語の学習の手助けをさせれば、一挙両得

です。 つまり、帰国子女に早く日本のレベルに追いつかせ

他の生徒には早く英語に慣れさせることが出来ると思います。

実は、我が家の息子たちの例では、上の子は日本学校に入れた

から、帰国して高校入試でしたが、無事合格しました。 

下の子は幼稚園児で米国の公立幼稚園に入園、初等科にあがったら

専門の先生がついて、上記のような特訓を受けて、現地に溶け

込み、帰国したときは、区立中学に編入、3年後、名門私立高校に

合格しました。 つまり、何も、特別扱いは必要無いのです。

 

 もう一つ、日本には海外からの留学生が相当います。 彼等も

日本の英語教育に役立つでしょう。 小学校の担任の先生の助手に

なって貰ったら良いと思います。 先生も一緒に勉強出来ますよ。