NY貿易センタービルの追想
2001年9月11日、米国東部同時多発テロ事件で崩壊したニューヨーク
世界貿易センタービル一号館、二号館。
ワールド・トレード・センター、ツイン・タワー、WTCなどと呼ばれた。
死者は3千人と云われていたが、早くも16年以上の時が過ぎた。
イスラム系のテロのニュースを見聞きするたびに、大型旅客機が
一号館、二号館と相次いで突っ込んだテレビの映像が蘇る。
完成は1973年で設計は日系米国人ミノル・ヤマサキ氏。
最上階は110階で高さ411メーター。筆者が働いていた会社は
48階ワンフロアを全部使っていた。
特徴は二棟とも63.4mx63.4mの正四角柱構造で、中心に
エレベーター、厨房、トイレを集中、そのまわりに柱を
集め、チューブ状の造りとし、まわりは柱の無い広い床面積を
確保した。
風の影響が問題だが、全体の構造は鳥かごの外にもう一つ
大きな鳥かごを作ったようだと云われ、55階付近で揺れを
吸収し、そこから上の階ではまったく揺れが無かった。
筆者は48階だから、流しとかトイレにいると、ヒューヒューと
いう音と揺れが大きいので、いささか気持ちが悪かった。
世界全体から見ても大きな財産と人命を失ったことを
忘れないのが、残された私たちに出来る唯一の事だと思う。
(写真はネットのWikipediaから)