なぜゴルフ狂になったのか 第二話

 どんな競技でも他のプレーヤーに勝ちたいと思って

プレーする。一般的に他の競技では対等の条件で闘うが、

マチュアゴルフはハンデキャップを付けて闘う。

これは、多分英国発祥の競技だからではなかろうか。

つまり、弱者にも勝つチャンスを与えるという、騎士道

精神の発露ではないか。だから、前回は「ハンデキャップ」

がゴルフを面白くする最大の原因と述べた。然し、ゴルフが

面白い原因は他にもいろいろある。

 

【2】テイーグラウンドに設けられているハンデ。

今回はプロ、アマ、男子、女子別に設けられているハンデの

話である。テイーグラウンドは小島の形だが、バック・テイー

グラウンドとフロント・テイーグラウンドと二つある。

男子プロ用はバック・テイーグラウンドの最後尾にある。

男子アマ用は同じ島だが最前部の方にある。

女子用は良くは知らないが、アマ女子用はバック・テイー

グラウンドより10ヤード位前方(グリーンに近くなる)の

フロント・テイーグラウンドにある。

理由は徒競走で大人と子供が一緒に走る時、子供は前の方から

スタートするようなもの。

プロ、アマ、男子、女子の飛距離が違い、グリーン到達までの

距離を調整することで、力の無いプレーヤーにもパーとか

バーデイーとか取れる可能性を与える措置で、これはハンデ

というより救済とか援護の意味がある。

例えば、アマの男子は時々アマの女子と一緒にラウンドする

ことがあるが、このテイーグラウンドの違いは、女性に対する

思いやりという感じがあって、男性は良い気分になれるもの。

レデイ―・ファーストの精神と共通であり、又も、英国発祥の

競技であることを思い出す。

(つづく)