「孫子の兵法」
今日は「秋のためらい」と呼びたくなるような、靄(もや)が
立ち込める天気で、気分が重い。青い秋空と白い雲が恋しい。
実は、近隣のカメラ対象が乏しくなったのと、体調が安定して
きたので、行動半径を拡げたいのである。ここから西に向かうと、
奥多摩湖とか、相模湖とか、高尾山など、見どころが近い。
話が飛ぶが、個人的な問題だが、日本や中国より西洋の
ことが無い。頭っから、そんな古臭い物は現代に通用する
筈がないと感じていたように思う。まあ、無関心と云った方が
早い。暫く前になるが「孫子の兵法」というテレビ・ドラマが
あった。若い孫子の物語りで、ドラマとしては面白かった。
然し、所謂「孫子の兵法」が何たるかは描かれていなかったと
思う。
ところが、最近、古い西洋の文書を再確認しようと、阿刀田
読んでいるうちに、「孫子の兵法」も解説書くらいは読んで
おこうかと、田口佳史氏の『超訳』を購入してみた。
分かり易く解説されているので言っていることは分るが、
並みの人間には出来ないことばかりと感じた。
「良薬は口に苦し」のような感じだったが、「孫子の兵法」
とは何ぞや、という疑問は解消出来たので、気持ちは「秋晴れ」
である。