2016-12-01から1ヶ月間の記事一覧

文庫版小説の「解説」で見つけた小さな発見

最近数年は年相応の体の故障であまり活発な動きが出来ず、読書の量が 増えた。名作の文庫版は中古で手軽に手に入る。 中古で見つからなければ、 ネットで購入できる。 文庫版には最後に「解説」がついていることが多い。 作者に失礼とは思うが、筆者はこの「…

五木寛之「青春の門」に思う

若い時は勉強より文学全集を読み漁る時間のほうが多かった。 年を取り、身体が老化してきたら、小説への興味が戻って来た。 筆者は一人の作家が気に入ると、その作家の作品ばかり読むという癖 がある。 近年の傾向は内田康夫の旅と歴史を盛り込んだ推理小説…

怪 我 の 功 名

(1)学校に上がる前、現場は銭湯。 何故か急いで入浴用道具一式を抱いて、 タイル張りの浴場から、板張りの更衣場に出ようとしていた。 そのとき、僕が開けようとしたガラスのはまった戸を、逆に浴場に入ろうと した大人が、勢い良く開けたものだから、僕…

メ リ ー

僕が中学生のときだったね、お前が北海道から送られてきたのは。 シェパードのくせに、身体も大きいのに、仔犬が寄ってきても、 怖がって逃げるなんて、やっぱりメスだったからかなあ。 名前はメリーしか思いつかず、両親も喜んでくれ、一発で決まった。 自…

麻 雀 道

就職先は総合商社と決めていたので、大学時代、家庭教師でお邪魔していた お宅の奥さんに、何かの拍子に、麻雀を習いたいのです、と申し上げたところ、 早速人を集めて実戦で指導をしてくださいました。 背中にくっつくように 膝で立ち、肩に片手を載せて、…

はり(鍼灸)の神秘

3~4年前テレビ放送された韓国ドラマ「馬醫(ばい)」は鍼を打つシーンが 多かったですね。 このドラマはストーリーも面白く、キャストも素晴らし かったのですが、それにも増して鍼灸術の実際と重要性がたっぷり描かれ ています。 鍼灸、つまり、<はりと…

ふるさと Part II

先日、「ふるさと」というタイトルで「はてなブログ」に短文をのせました。 趣旨は、筆者には「ふるさと」という郷土が無く、それが悲しいというものでした。 書いた時の心の底に流れていた気持ちは、地方から都会に出て来て、時に、故郷を思いだし、懐かし…