伊勢物語~在原業平

2017-01-09に「都鳥とユリカモメ」という短文を載せました。

 

きっかけは新海誠さんの「君の名は」という小説でした。

「君の名は」の着想の原点が「小野小町」の和歌にあると知り、

調べたら「小野小町」は「在原業平」と親しく和歌のやりとりを

していることが分かりました。 すると、今度は「在原業平

のことを知りたくなり、調べていると、どうやら「伊勢物語」の

主人公が「在原業平」らしいではありませんか。

 

源氏物語」は知っていますが、「伊勢物語」「在原業平」は

全く知らないので、図書館で探したら俵万智さんの「恋する

伊勢物語」があり、早速借りだして読み出したら、これが

面白くて急いで文庫本を購入しました。

 

高校時代、古文といえば「徒然草」と「枕草子」しか触った

記憶が無く、実は「源氏物語」も途中までしか知らず、つい

最近光源氏が亡くなるところまで読んだばかり。

 

光源氏」は紫式部の創作なのに対し(モデルは「藤原道長

らしいのですが)、「業平」は実在の人物で「光源氏」同様

天皇の血筋でありながら、臣下に下されたのが共通点。

違うのは、「光源氏」は容色、才能、学問のすべてに完全

無欠に描かれていますが、「業平」は容色、和歌には秀でて

いたが、学問は今ひとつで、「在五中将」と呼ばれていた。

 

伊勢物語」は125段の恋愛全集であり、俵万智先生の

「恋する・・・」というタイトルの通り、盛り沢山の

実に楽しい「恋」のお話しを読ませて頂きました。

 

こんな面白い古典があったことを知らないでいたのは、

自分の怠慢か、国語の先生のせいか、など、つまらない

感想を持ちましたが、生きていて良かったと、幸運の

女神に又もや感謝です。(実は、小生には何人も幸運の

女神がついているようなのです。)