どうして「ゴルフ狂」になったのか 第一話
松山英樹プロが世界ランク2位になった。実に素晴らしい。
「おめでとう、よくやった! ありがとう」と云いたい。
私は「下手の横好き」だが、アマ(アマチュア)にしては
随分ゴルフに熱くなったものだ。重症の「ゴルフ狂」だった。
「ゴルフのどこがそんなに面白いのか」と聞く人がいる。
そう云われて考えて見た。考えたら、こんなに面白いゲームは
他に無いと思った。英国人はよくぞこんな面白いゲームを考えて
くれたものだ。私はゴルフには向いてなかったので腕の方は
冴えなかったが、面白さを生み出した要素・原因は分かるから
ゴルフ人口を増やすためにブログってみる。
【1】いろいろあるが、先ずはハンデ(ハンディキャップ)から
いきましょう。プロには無いが、アマにはJGA(日本ゴルフ協会)
公認の公式ハンデと仲間と勝敗を競う時とか、社内とか業界のコンペ
(コンペティション=競技会)で使用するプライベート・ハンデがある。
最初は36(公式ハンデは確か32)である。 ちなみに、シングル
というのは10以下(9~1)。確か0(ゼロ)は無い。
ハンデは格闘技とか囲碁将棋の段位みたいに、実力を測る物差しであり、
ロウ・ハンデ(シングルなど)だと、それだけで偉い人と尊敬されるし、
自分でも鼻が高くなるのはやむを得ない。
JGAの公式ハンデというのは、半年以内にプレーした時のスコアカード
6枚(同伴プレーヤーのサイン入り)を提出すると、ゴルフ場の難易度とか
ホールごとのスコアのベストとワーストを除外してとか、決まった計算
方法で算出して頂くもので、有難いものである。持っているだけでも
自慢できるが、15以下だと勲章ものである。
プライベート・ハンデは仲間内で勝ち負けを競う時のものと、社内・
業界コンペで認めて貰うものは違う。新規参加のときは、社内コンペの
場合は、実力を知っている上級者が決める。業界コンペなどは、JGA
ハンデがあれば、それを連絡するが、普通は、申告制である。ゴルフは
「紳士のゲーム」とされており、良心に従って妥当なハンデを登録する。
仲間内で勝ち負けを争う時のハンデの設定・変更はややこしいので
後述する。コンペのときの順位は18ホールのトータル・スコア
(グロスと云う)からハンデを引いたスコア(ネットと云う)で決まる。
グロスが100でハンデが20なら、ネットは80となる。ここで
ハンデが30ならネットは70となり、18ホールがパー72のコース
なら、2アンダーとなり上位入賞、ひょっとすると、優勝である。
つまり、ゴルフの面白さの最初にハンデをもってきた理由がここにある。
下手でも、ハンデのお蔭で上位入賞のチャンスがあると云う点である。
仲間内でのハンデは下手な方が上級者から貰うハンデのことである。
お互いの平均的なスコアを下手な方が100、上級者が85とすると、
差の15の九掛けとか八掛けで12~13をハンデとする。
コースにはホールごとに難易度が表示されており、上記のハンデの
適用の仕方は、ハンデが12だと、難易度1位から12位のホールは
下手な方は自分のスコアから1つ引いて、上級者のスコアと較べる。
下級者が5だと、ネットは4。上級者が4だとイーブン(引き分け)。
下級者が4だとネット3で勝ちとなる。6ならネット5で負け。
難易度13~18位のホールはハンデ無しでスコアを競う。
つまり、下級者でも普段より良いスコアが出て、ハンデが生きて、
勝ちのホールが負けのホールの数を上回ればトータルで勝つチャンス
があり、腕の上下にかかわらず勝負になるところが面白いのである。
(つづく)