懸賞「はがき」

 忘れていたが、「はがき」で懸賞に応募すると良いこともある。

大昔、戦後まもなくの頃、母が出した応募はがきで凄い思い出を

貰った。

 

 一つは、東京の芝浦港の竹芝桟橋から、東海汽船の観光船で、伊豆の

大島への往復という東京都のイベントへの招待。夜出航、翌朝大島到着、

バスで三原山に登山、火口を見て帰って来るというだけだが、中学生の

心に一生残る思い出を残した。

 

 もう一つは、史上初めての天然色映画の試写会への招待。

ソ連(今はロシア)製作の「石の花」というウラル地方の昔話を

題材としたカラー映画。これも東京都の主催で、観たのは日比谷

公会堂であった。極彩色の画面が美しかったという記憶だけがあり、

ストーリーは忘れてしまった。残念なので、インターネットで調べ

たら、通販でビデオを売っているので購入して、テレビ画面で観たが、

残念ながら、画像は古いし、昔の劇場での鑑賞とは違い、感激は

薄かった。然し、カラー映画の歴史に残るイベントに参加出来た

幸運に感無量。

 

 はがきの懸賞に応募するというのは主婦の楽しみらしく、まめに

はがきを出しているが、なかなか当たらないとこぼしている。

 

 つい最近、賞金100万円とか10万円という話につられて、

自分が懸賞はがきに応募した。応募総数4万枚にのぼり、その中

から選ばれるのだから、宝くじみたいなもの。もし、自分のが

選ばれたら、結果とか、感想を報告したい。

 

古典文学への回帰から得たもの(3)

 「源氏物語」「古事記」「ダンテの神曲」「ギリシャ神話」と

古典中の古典を読み飛ばして来たが、読み物として面白かったのは

「源氏」と「ギリシア神話」である。いずれも、男女の愛慾や

憎悪が満載で、現代に置き換えても分かる物語である。

古事記」「ダンテの神曲」は読む必要は無かったようだ。

古典と云えば、「聖書」があるが、文学ではないし、面白いとは

云えないので、パスする。

 

 古典ではないが、西暦1800年台のフランスの女流作家の

ジョルジュ・サンドが面白い。ピアノの詩人、ショパンとの

熱愛で名前だけは知っていた。作品は読んだことが無いので、

何となく気になってウキペディアで調べたら、なんと、女流作家

のパイオニアなんだそうだ。田舎の男爵と結婚、二人の男の子が

出来たが、退屈な生活に飽きて子供を連れて、パリに出たシングル

マザーである。生活の手段として小説を書いたのだが、男装で

社交界に登場、男遊びの暴露本で人気を得た。誰であれ、初期の

作品から読むのが礼儀と、「愛の妖精」を選んで読んでみた。

田舎を舞台にした若い男女のからみあいがうまく書けており、

これも現代の話としても良いくらい。

 

 西洋文学も日本文学も、大学入学前に日比谷図書館での受験勉強の

合間に全集で読んだのだが、古典というほどの作品は覚えていない。

西洋文学で記憶に残ったのは、「巌窟王」「椿姫」「クリスマス・

キャロル」。「戦争と平和」とか「罪と罰」「赤と黒」などは

読んだのは間違いないが、面白いとは思わなかった。

 

 日本文学では「雪国」「坊ちゃん」「春琴抄」などは夢中で

読んだが、ほかは記憶に残っていない。本棚の端から順に借りて

詰まらない所はスキップしながら、相当の冊数は読んだが。

 

 それに較べると、今は、ウキペディアで作家のプロファイル、

推奨されている作品を見つけ、通販で買って読むという便利な

世の中。問題は本が増えて置き場所に困ることだが、それも

電子書籍でスマートに読める時代。

 

 学生、サラリーマンと読書に夢中になる余裕が無かったのが、

一生の最後に思いっきり文学に浸れるのは何と幸せなことか。

 

 

古典文学への回帰から得たもの(2)

 自分は文科系の人間ではない。理系でもない。

子供のときに「講談全集」を読んだり、ラジオで落語を聞いて

笑うところではちゃんとゲラゲラ笑っていたから、人情とか

庶民の生活の裏表を理解していたようだ。

 

 歴史上の人物の伝記や物語が好きで、長じて歴史とか文学を

読むのが好きになった。特に、西洋史と西洋文学に興味を持った。

歴史とか文学とは云っても、中身は男と女の絡みが軸であり、

日本史や東洋史にはそこが描かれていないので興味が無かった。

 

 その結果、欧米に駐在することを目標にして、外語系大学に

進学、商社に就職、米国、カナダ、ドイツ、オランダ、スペイン、

フランス、デンマーク、スエーデン、スイス、ブラジル、

アルゼンチン、南ア、韓国などに足を踏み入れ、外国人と

触れ合うことが出来た。

 

 前置きが長くなったが、実社会から遠ざかり、好きだった

恋愛小説を手当たり次第に読みながら、余生を楽しんできた。

ジャンルとしては、恋愛小説と云っても、ラノベとかポルノ系

ではなく、文学の香りがする長編小説が好みである。

 

 ところが、80才という節目の年になったら、古典中の古典

から読み直したくなった。ダンテの神曲の次はシェークスピア

とも思ったが、もう一度古代に戻って「ギリシア神話」を読みたく

なった。これもかつて、大学受験で勉強中、偶々、神田の古本屋で

英語版「Greek Miths(ギリシア神話)」を見つけて、面白半分で

買って読んだが、内容をまるで覚えていない。「ダンテの神曲」の

縁で阿刀田高氏の「ギリシア神話を知っていますか」の存在を知り、

通販で購入。大神ゼウスなどギリシアの神々の人間臭い物語は

面白かった。実は、この時、日本最古の古典とも云える「古事記」に

ついても阿刀田高氏の「たのしい古事記」を購入してあり、本日

読了したが、日本の神様の数は何故そんなに多いのか。大和朝廷

官製歴史だから仕方が無いが、物語部分のみで「古事記ものがたり」

が有ったら読んでみたいと思った。(つづく)

 

 

古典文学への回帰から得たもの(1)

 タイトルはでかいが、そんなに大したことではない。

寿命が延びて来たお蔭で、普通は高校生で触れるだけの古典文学に

ちょっとスマートなやりかたで、再挑戦してみた結果を呟いて

みたいだけだ。

 「徒然草」「枕草子」「奥の細道」などは、国語の「古語」で

出てきたが、興味も感動もなかった。ただ、試験に出るから、

お付き合いしただけ。それに、文学と云っても恋愛ものが

好みなので、「源氏物語」は必須作品だが、高校時代は

源氏物語」に触れたかどうかの記憶も無い。

 俗世間と縁が切れて、ふと「源氏物語」を詳しく読んでみたく

なった。勿論、現代語訳で、である。図書館で探したが、目指す谷崎

潤一郎版が見つからず、瀬戸内寂聴版は百科事典みたいに、サイズが

でかいので敬遠。他の人気女流作家の文庫版で適当なものを見つけた。

物語は光源氏の死後まで続いていたが、目的が光源氏と女性たちとの

やりとりを知りたかっただけだから、紫の上が亡くなり、源氏も失意の

うちに世を去ったところまでで止めた。現代の恋愛小説やドラマと

くらべると物足りないが、千年以上前のお話しとしては、世界に誇れる

文学作品であることを確認した。後で読んだパールバックの「大地」は

貧しい小作農から始まって、三代にわたる男達の長い話で、ノーベル

文学賞を貰っているが、紫式部は早く生まれ過ぎた。

 古典というほど古くはないが、谷崎潤一郎のデビュー作「刺青」を

初めて読んだ。明治調の文章が読み辛いが「耽美主義」の嚆矢だけ

あって、平成末の今でも新鮮だった。

 それから、物凄く、飛んで、ダンテの「神曲」を読みたくなった。

大学受験浪人時代、日比谷図書館で邦訳を読み始め、「地獄篇」は

とばして「煉獄篇」だけで、「天国篇」もご遠慮申し上げた。

読み難いのは知っていたから、阿刀田高氏の「やさしい<ダンテの

神曲>」を発見、通販で購入。当時としては珍しくラテン語ではなく

イタリア語で書いた詩で、そこがダンテのこだわりだったらしい。

当時の著名人が次から次へと登場するのが煩わしいが、氏の文章が

案内人となってスイスイと天国まで到達出来た。(つづく)

 

パチンコ台の画面から出る光線と騒音

 パチンコはギャンブルではなく、ゲームであり、

ボケ防止に良いと思い、永年プレーして来た。

然し、老化現象とは思うが、画面から出る光線と

騒音が苦痛になり、ついに、81才で引退を決めた。

 

 初期画面で光線と音量を下げることが出来るのに、

殆んどのプレーヤーは最高のレベルのままで、プレー

している。文句を言ったり、下げて下さいとお願い

するのは、気が進まないので、こちらが撤退する

ことにした。

 

 店の方針は「禁煙」「静音」となっているが、

ボリュームを下げることを知らないプレーヤーが

多いのではないか。いっそ、店が全機のボリュームを

下げてくれたら良いのだが。

 

 学術的に、強い光線や大きなノイズが健康に害を及ぼす

とのリポートは無いものかも調べてみよう。

 

 それと、このブログを見てメーカーと店側が対策を

講じてくれないか、一縷の望みを抱いている。

 

 テレビとかパソコン画面並みになったら、又、プレー

するぞ。

夏の風物詩~蝉の声

 今日は迷走する台風5号に北東風が吹き込み、曇り空ながら

何とも云えぬ心地良いお天気である。

 

 なかなか住宅地まで来なかった蝉が8月になったら、涼しいにも

かかわらず、ちゃんと住宅街近くの大通りの街路樹でも鳴きだした。

 

 蝉と云えば、勿論、「奥の細道」の旅で芭蕉曽良主従が

出羽の国、今は山形市立石寺で詠んだとされる珠玉の名句2首、

   閑かさや 岩にしみ入る 蝉の声

   山寺や 石に沁みつく 蝉の声

が思い起こされる。

 

 それと、なにやら、哀れな気持ちにもなるのが、蝉の寿命の

話しである。 土から這い出して、木に登り、殻から抜け出したら

ミンミン、ジージー鳴き続けて、一週間で息絶える。

 

 この話に疑いも抱かず、理由も気にしたことが無かった。

ところが、暇なことと、インターネットという便利なもののお蔭で、

疑問を感じたら、直ぐ「検索」するようになり、ちゃんと答えを

見つけた。

 

 鳴くのはオスだけで、メスは発声器を持っていないのだそうだ。

オスは一生懸命鳴いてメスを呼んでいるらしい。勿論、子孫を残す

ためで、卵を木の葉の裏に産み付けたら両方とも絶命するわけである。

 

 寿命が一週間というのは、そういうこともあるが、実際は一か月位

生きるようである。卵は自力で孵化して、土の中に潜り、2~6年で

地上に出て来るから、トータルの生命のサイクルは短いとは云えない。

 

 蝉さんたちよ、君達は偉い、立派だよ、という賛辞を贈ろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

打ち上げ花火大会の二元放送

 昨夜7月29日(土)は地元立川市の「たちかわまつり」の

一環として昭和記念公園で打ち上げ花火が開催された。

ローカルの小規模な大会だから、どこかの屋上に行かないと

見れないと思っていたら、J-COMチャンネル(地デジの11ch)

で中継してくれた。

雨もよいの天気で中止順延かと危ぶまれたが無事実行された。

然し、雨雲で花火の映像が少し鈍かったようだ。

 

 実は、昨夜は同時に、隅田川の花火のテレビ中継が行われる

ことが分かっていたから、録画予約をしておいた(地デジの7ch)。

そして、気になるので、時々、チャンネルを変えて両方の映像を見た。

花火大会の二元放送である。

 

 立川の花火はテレビの画面で花火が上がると、ドドーンという

生の音が聞こえて、ほぼ同時に振動が伝わって来たが、なんか

妙な感じ。

若い女性のアナウンサー2人が浴衣姿で解説しているのが可憐だった。

 

 隅田川の花火の中継はゲストが多く、花火大会の中継なのか、

バラエティー番組なのか分からない。然し、中には凄い花火も

あった。年々カラーが綺麗になっていると、出演者がコメント

していた。確かに、オレンジ色と赤色が多いが、結構、緑色も多く、

赤もルビーのような色が綺麗で、カラフルになったものだ。

流石、隅田川花火という印象が残った。

 

 両方とも録画をしてあるので、これから何度も見れるから、

いろいろと発見があるだろうと楽しみである。