懸賞「はがき」
忘れていたが、「はがき」で懸賞に応募すると良いこともある。
大昔、戦後まもなくの頃、母が出した応募はがきで凄い思い出を
貰った。
一つは、東京の芝浦港の竹芝桟橋から、東海汽船の観光船で、伊豆の
大島への往復という東京都のイベントへの招待。夜出航、翌朝大島到着、
バスで三原山に登山、火口を見て帰って来るというだけだが、中学生の
心に一生残る思い出を残した。
もう一つは、史上初めての天然色映画の試写会への招待。
ソ連(今はロシア)製作の「石の花」というウラル地方の昔話を
題材としたカラー映画。これも東京都の主催で、観たのは日比谷
公会堂であった。極彩色の画面が美しかったという記憶だけがあり、
ストーリーは忘れてしまった。残念なので、インターネットで調べ
たら、通販でビデオを売っているので購入して、テレビ画面で観たが、
残念ながら、画像は古いし、昔の劇場での鑑賞とは違い、感激は
薄かった。然し、カラー映画の歴史に残るイベントに参加出来た
幸運に感無量。
はがきの懸賞に応募するというのは主婦の楽しみらしく、まめに
はがきを出しているが、なかなか当たらないとこぼしている。
つい最近、賞金100万円とか10万円という話につられて、
自分が懸賞はがきに応募した。応募総数4万枚にのぼり、その中
から選ばれるのだから、宝くじみたいなもの。もし、自分のが
選ばれたら、結果とか、感想を報告したい。