なぜゴルフ狂になったのか 第四話
私のゴルフ歴は29才から57才くらいと短かい。41才で
発症した四十肩が原因である。プレーは再開出来たが無理だった。
ゴルフは年を取っても出来るスポーツというのが、一つの夢中に
なる要素である。「エイジ・シューティング」というものがある。
これは、プレーヤーの年の数と同じ数のスコアでラウンドすること
であり、ホールインワンのように知人たちからお祝いをされること
である。プレーヤーのほうも記念品を作って配る。
プロではそれほど珍しくはないが、アマでこれを果たした人を
一人知っている。私の勤めていた会社の専務で、最近話題の
「霞が関ゴルフ」のメンバーだった人が77才のとき77で
ラウンドしたと記憶する。
ついでに、ホールインワンについても、触れておこう。
ホールインワンは通常パー3のショートホールで発生する。
私は実物を見たことは無い。然し、会社の4~5年先輩で大学の
ゴルフ部出身の人がニューヨーク駐在中に18ホールで2回
ホールインワンを達成し、ニューヨークタイムズ誌に報じられた
という、ニューヨークの日本人社会ではレジェンドになっている
話がある。こういう話を身近に聞くと自分もと奮い立つものである。
「ゴルフが何故プレーヤーを夢中にさせるか」、その要因を整理
しておくと、これまでに指摘してきたのは:
(1)技術が劣ってもハンデがあるので、上と下が接戦になる
可能性があるので勝負を争うのが面白い。
(2)テイーグラウンドの設定がプロ、アマ、男子、女子と
別れており、グリーンまでの距離が力に合わせて調整
されているので、プレーヤー全員が公平に争える。
(3)コースは広大な土地を使って、自然の地形を生かして
いるから、コースが違うとプレーの面白さも違い、
初めての場合はわくわくする。但し、初めてのコースで
良いスコアは期待出来ない。
次からは、下記の分野を論じてみる:
(4)ゴルフは例外はあるが、基本的には個人と個人の闘い
であり、プロの活躍・人気がアマの向上欲を刺激する
(5)他のスポーツより技術、用具、ファッションなどを
扱った雑誌、ビデオ、など、プレーヤーの興味を
そそるメデイアが充実している
(6)用具の進歩=より長い飛距離・正確なショット=
より良いスコア
(つづく)