なぜゴルフ狂になったのか 第五話

【4】プロのヒーロー的プレーヤーの存在。

 

  私の時代のヒーローはジャックニクラウスとアーノルドパーマー

青木プロとジャンボ尾崎である。タイガーウッズはその後に登場。

スポーツ界のヒーローは野球、アメフト、バスケ、サッカー、

ボクシングにもいるが、ゴルフ界のヒーローはウェア、用具など

でもブランドがアマに浸透し、ゴルフの振興に影響力を発揮した。

 

 トーナメントもマスターズ、全英オープンなどテレビ中継を

必ず観たし、御殿場の太平洋マスターズには2年連続でジャンボを

観に行った。アメリカにいたときも近くのコースで女子プロの

ツアー戦があり、これも2年連続で樋口プロを観に行った。

 

 今回、松山プロが世界ランク2位になり、ニュー・ヒーローの

誕生でゴルフ界は盛り上がることだろう。

 

【5】ゴルフ雑誌やビデオと練習場

 

 他のスポーツでもある程度は存在するが、ゴルフ関連の雑誌・

ビデオは極めて多く販売されている。 本当は練習場でレッスン・

プロに習う方が間違いないが、費用や機会の問題もあり、普通は

雑誌・ビデオをみながら、自己流で腕を上げようと研鑽を積む。

そして、練習場に足を運び、ひたすらボールを打つのである。

 

 プロは素振りを大事にするようで、1日千回とか素振りをする

という話を聞いたことがある。しかし、アマは練習は苦手であり、

練習場とは言え、実際のボールを打つのも、それだけで快感なの

である。私など、最初はドライバーで300発位打ってから、

下の番手を打ち、最後にサンドウェッジで打って、合計500発

打っていた。だから、手のひらや指はマメだらけで、皮がむけて

血だらけで打ち続けた。

 

 上達してからは、逆にサンドウェッジから打ち始め、段々番手を

上げて、最後にドライバーは20~30発で、合計300発に

押さえるようになった。

 

 最近は、プロがビデオを撮って、本人と一緒に見ながら、教えて

くれるような施設もあるようで、私の頃より短時間で、効果のある

指導が行われているようだ。

 

【6】ゴルフクラブとボール。

 

 ゴルフクラブにはウッドとアイアンがあり、他にパターがある。

野球のバットはもっと飛ぶようなものはルールで使えないらしいが、

表面に炭素繊維を巻いたらもっと飛ぶのに残念である。もっとも

飛び過ぎると球場を大きくしなければならないから無理だ。

 

 ゴルフは寸法は制限があるが、材質は自由なようで、先ず、

シャフトを炭素繊維にした。ヘッドも軽い材質で大きくした。

材料はどうなっているのか分からないが、セラミックも使う

ようだ。もっと飛んで、且つ、曲がらないクラブの開発は

エンドレスゲームとなっている筈。当然、価格も高額になって

いるだろうが、アマは良いとなると欲しくなるのが常である。

 

 ボールも同様飛距離が伸び、曲がらず、グリーンに落ちたら

すぐ止まるようなボールが夢のボールであり、開発・宣伝が

盛んである。

 

 以上、ゴルフは他のスポーツに較べて、とてつもなく面白く、

夢中になり易いが、アマが技術を向上したい欲求も滅茶苦茶

強いスポーツなだけに、良い指導者と先端技術・設備を駆使した

練習場が出来たら、良い商売になるだろうという私の予想を

もって終わりとする。